突発性難聴と耳鳴り 鍼灸治療 【症例】

2016年11月8日

 

患者

男性 30代 愛知県名古屋市緑区

 

来院

2014年1月

 

症状

キーンと高音の耳鳴りが少しずつ鳴り始めるが、
そのうちなくなるだろうと気にもとめずに過ごしていた。
仕事が忙しく帰宅時間が遅くになり睡眠時間にも影響がで始めたときに
体の疲れが抜けきらず首や肩のコリがたまって、眠りの質が低下していると感じたころに
少しずつ耳鳴りが大きく聞こえるようになってきた。
そして突然、右耳が聞こえなくなっていることに気づき急いで耳鼻科に受診した。
処方されたアデホスコーワ、メチコバールを続けて飲んでいたが、
聴力があまり変化しなかったため、鍼灸がいいらしいよと同僚に勧められ当院を訪れた。

 

同時に治療した症状

首・肩のコリ、耳鳴り

 

治療の内容と経過

病院で行った聴力検査表(オージオグラム)を見せてもらったら
平均聴力は6分法で88.3dBとなっていて
特に高音域4000Hzが110dBで8000Hzは100dBで
スケールアウト(オージオメータで最大のレベルが聞こえない)状態でした。
突発性難聴は時間が重要なため回復するタイミングを逃すと
改善しにくいと言われているので可能な限り、1週間に2回鍼灸治療を行うことと
自宅でのセルフケアを提案して治療を進めていった。

最初の治療から5回目ぐらいまでは耳鳴りの不快感が減っていったが、
高い音や電車など大きい音を聞くと音が響いてとても不快だったとのこと
10~15回の治療が終わるころには耳鳴りや響きなどが落ち着きピタッと止まった。
その後、さまざまなところに出かけることが苦痛でなくり、
その回復したことと比例するかのように聴力が回復していった。

 

 

主に使用したツボ

耳(3か所)、鼻(3か所)、のど(2か所)のツボ
首、肩、背中の筋肉の緊張を緩めるツボ
内臓関係の働きを改善させるツボ

 

考察

耳・鼻のツボの状態が改善するにつれて聴力と耳鳴りが改善していった。
肉体疲労のみならず精神的な疲労も回復していったことにより、
日ごろからたまっていた首、肩、背中の筋肉のコリや緊張もほぐれていった。
症状の改善は回数を要したが、本人が積極的にセルフケアを取り組んでくれたことによって、
より治療効果が出たと考えられます。

 

 

 

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