低音難聴と耳鳴り・耳閉感 鍼灸治療 【症例】

2016年11月11日

 

患者

女性 30代 愛知県名古屋市名東区

 

来院

2014年3月

 

症状

平成24年3月ぐらいから低音が聞き取りにくくなり、
しだいに両耳ともに耳閉感と耳鳴りが起こるようになる。
頭痛も発生するときもあった。
耳鼻科を受診し薬物療法と処方された薬で聴力は少し回復したが
右の耳鳴りが残った。耳鳴りと耳閉感が気になって寝つきが悪くなってもいた。
天気が悪かったりすると頭重感が出てくることもあった。
処方されたアデホスコーワ、メチコバール、イソバイド、
ストミン、プレドニンを飲んでいたが当院を訪れた。

 

同時に治療した症状

首・肩のコリ、耳鳴り・耳閉感、鼻炎

 

治療の内容と経過

治療の最初のうちは耳鳴りや耳閉感、頭痛・頭重感が
出たりおさまったりの繰り返しで本人も相当精神的に参っていた。
症状の変化に回数を要したが10回目を過ぎたころには
低音部の聞き取りに関して意識することなくすごせるようにはなったが、
耳鳴りや耳閉感はまだ改善には至らず治療を要した。
人ごみやにぎやかなところは音が反響してとても行くことができなかったが、
調子が良い日に友人と名古屋駅でランチに挑戦してみたら
何とか無事に過ごすことができて、本人も少し自信を取り戻してきた。
ただし、天気が悪かったり低気圧が活発な時は耳鳴りやトラックやバイクなどの
低音が響き渡るものに対してはきついときもまだあるとのことで
調子の波が繰り返していた。

慢性的に鼻水・鼻づまりがあり本人は自覚がなく鼻すすりを行っているため、
鼻炎の解決も意識して治療に取り組み自宅でのセルフケアを提案して治療を進めていった。

期間は半年を要したが、その後大きくぶり返すこともなく過ごせているが、
風邪を引いた時や花粉症時期になると耳閉感がときどき現れるので
継続的なメンテナンスの治療を行っている。

 

 

 

主に使用したツボ

耳(3か所)、鼻(3か所)、のど(2か所)のツボ
首、肩、背中の筋肉の緊張を緩めるツボ
内臓関係の働きを改善させるツボ

 

考察

耳・鼻のツボの状態が改善するにつれて聴力と耳鳴り・耳閉感が改善していった。
特に鼻炎が悪影響を及ぼすと考え徹底的に状態の改善を促した。
肉体疲労のみならず精神的な疲労もたまっていた。
それらが回復していったことにより、
頭、 首、肩、背中の筋肉のコリや緊張がほぐれていったため、
頭痛や頭重感がはほぼ起こることがなくなった。
症状の改善は回数を要したが本人が積極的にセルフケアを
取り組んでくれたことによって より治療効果が出たと考えられます。

 

 

 

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