技術が身についていくには

2016年6月13日

 

鍼灸学校に通う前は金型と言われるものや
ゲージと言われる測定機具を作っていました。

良く言われる「職人」の技術を有する仕事でした。

指先の感覚を頼りに0.005mmの
段差などを無くしたり、鉄の削れる音や
火花を見て「何mm削れたか」など
状態を予測していました。

加工機械はデジタル化されているのですが、
最終調整にはやはり人の手の方が
信頼度が高かったりします。

なぜなら、機械というのはどうしても
誤差が生じてしまうからです。

測定機械の精度が驚くほど高くなっても、
加工機械は若干、精度が劣ってしまいます。

先人たちが培った経験や知恵は時に
機械を超えることがあり非常に
驚いたことを覚えています。

これらはマニュアルやデジタルでは伝えきれない
「感覚」と「技術」の世界です。

短期間の付け焼刃のように
身につけたものではなく、
日ごろの積み重ねと試行錯誤しながら
取り組むことで習得していったものでした。

人の手がもっている感覚と技術の凄さを
知って鍛えられたことは、鍼灸師になって
非常に役立っていますし
今は今で感覚は鋭くなっていると感じます。

 

 

ご予約・お問い合わせ 完全予約制
052-753-7716